執筆:歯科医師 河合良治
透明なマウスピースを使って歯を動かしていくインビザラインは、矯正器具が目立ちにくいと若い人から社会人の方まで人気があります。
インビザラインと一言で言っても実は豊富なコースがあり、その人のニーズにあった矯正治療を行うことができるのです。今回はそんなインビザラインの種類についてお話ししていきますので、ぜひ参考にして見てください。
インビザラインの種類
ここでは、インビザラインの種類についてお話ししていきます。ご自身に合いそうなコースをチェックしてみましょう。
インビザライン・フル
私たちがイメージする、最も一般的なインビザラインです。すべての歯が対象になり、デコボコした歯並びの叢生、八重歯、出っ歯、抜歯が必要なケースなど軽度から重度の症例まで治療が可能です。
また、インビザラインフルでは途中で治療方針の変更や、治療の延長をすることができるため納得するまで徹底的に治療がしたいという方におすすめです。
<メリット>
・すべての歯を矯正できる重度の不正咬合にも対応
・治療方針の変更が可能
・治療の延長が可能
インビザライン・ライト
インビザライン・ライトでは、軽度の歯並びの乱れや、以前に矯正治療をされたことがある方で、歯の後戻りをしてしまった方の治療に向いています。
14枚のマウスピースを使用し、約7ヶ月で治療が完了します。
適用症例は限られますが、短期間で治療が終わり、費用も安く抑えられることがメリットです。なお、永久歯がすべて生え揃っていない状態でも治療ができます。
こちらは、治療方針の変更ができず、治療の延長に制限があります。
<メリット>
・治療期間が短い
・費用が安い
・永久歯が生えそろっていなくても治療可能
インビザライン・ファースト
永久歯と乳歯が混在している成長過程のお子様に向けたインビザラインです。不正咬合の防止とともに成長途中の歯列を拡大して、次に生えてくる永久歯が綺麗に収まるようにサポートしていきます。
<メリット>
・2期治療がより短い期間で終了する
・指しゃぶりや口腔習癖の改善
・スポーツや楽器演奏など部活にも支障がない
インビザラインi7
インビザラインi7は最も軽い不正咬合を治療するためのコースです。
アライナー(マウスピース)は全部で7枚のみになり、歯の移動範は、前歯と第一小臼歯のみに限られます。治療期間は約3カ月ほどで完了するため気軽にできることが大きなメリットです。
インビザラインi7では、治療が開始すると治療方針の変更ができず、治療の延長には追加料金が発生します。
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<メリット>
・前歯のみなど部分的な矯正ができる
・費用を安く抑えられる
・矯正期間が短くて済む
インビザライン・ティーン
「インビザライン・ティーン」は永久歯が完全に萌出していない10代に向けたインビザラインのコースになります。通用のインビザラインのコースとほぼ同じですが、こちらは10代の方の歯並びのために特別なオプションが設定されています。
完全出ていない歯が伸びすぎるのを防ぐための「萌出タブ」では、成長過程の歯が伸びすぎないようサポートしてくれ、「コンプライアンス・インジケーター」では、マウスピースの青いタブの色が変化することでマウスピース交換時期を知らせてくれます。
参考:インビザライン公式HP
<メリット>
・部活や勉強など忙しい10代にぴったりのコース
・成長途中の歯をサポートしてくれる
・インビザラインのマウスピースの管理がしやすい
まとめ
今回はインビザラインの種類をご紹介しました。
乳歯がまだ生えている状態のお子様から、部分的にだけ治したい軽度の方、そして重度の不正咬合まで幅広い層で治療が可能なインビザライン。
当院でも豊富なインビザラインメニューを取り扱っていますので、ぜひお気軽に矯正相談にいらしてください。その人にあったコースをご紹介させていただきます。
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