執筆:噛み合わせ認定医 河合良治
笑った際に歯が白く見える方は綺麗でとても魅力的です。
近年では、ホワイトニングに興味をお持ちの方も増えてきました。数十年前では考えられなかったです。
日本人が歯に関心を持ってきたのはよいことですね。
【ホワイトニング】つまり歯を白くする方法は、以下の図の通りです。
極端に分けると被せるか、歯自体を白くする方法があります。このうち今回の説明するホワイトニングは、歯自体を白くする、それもクリーニングで無い方法についてです。
ホワイトニングをしてみたいけど、料金はどのくらい?と問い合わせを受けることもよくあります。
ホワイトニング方法にはいくつか種類があり、それぞれ料金も異なりますので解説しましょう。
【クリーニング】とは歯の表面の汚れをとることできれいにすることなので、
この記事では、割愛しホワイトニング方法の相場について解説していきたいと思います。
歯をクリーニングなど白くしたい方はこちら>>>ホワイトニング・クリーニング|創業70年池袋同仁歯科クリニック
ホワイトニングの相場
ホワイトニングはすべての治療が保険適用外で、自費診療になります。
いろいろな方法を合わせて大体の相場は、2~10万程度です。
ホワイトニング方法は主に、
- オフィスホワイトニング
- ホームホワイトニング
- デュアルホワイトニング
- 「ウォーキングブリーチ」
の4つですが「ウォーキングブリーチ」は特殊な方法のため3つと考えていいでしょう。
【参考情報】ホワイトニング外来|日本歯科大学附属病院
ホワイトニングの種類と料金比較
それぞれのホワイトニング方法の特徴と、料金の相場について以下にまとめました。
ホームホワイトニング
ホームホワイトニングとは、その名の通り自宅で行うホワイトニング方法になります。
マウスピースを歯科医院で制作し、薬液をマウスピースに付着させ、装着することによって薬液を歯に染み込ませることによって徐々に歯が白くなっていきます。
自分で好きなタイミングに行うことができるため人気です。
自宅で行えるため、薬液の濃度は低く安全ですが、効果がでるのに少し時間がかかります。
(主に過酸化尿素を使用します)
費用体系としては、マウスピースと薬液セットで始めて、その後薬液を必要に応じて購入していくというパターンが多いかと思います。
料金相場:2~3万円(マウスピース制作+薬液)
薬液の追加:3~6千円(1週間分)
薬液の追加は基本的に別途料金です。
効果がでるには個人差がありますので、薬液を追加すると料金もかかります。
診療時間の拘束を受けたく無い人やコストが気になる方、知覚過敏が気になる方に向いています。
オフィスホワイトニング
オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯科医師、又は歯科衛生士が施術を行います。歯の表面に薬液を塗布して、特殊なライトをあてて白くしていきます。種類はたくさんありますが、ホームホワイトニングより強い薬液を使用するので、欧米由来のものは日本人にはけっこうな割合で知覚過敏がでます。日本のメーカーのもので染みにくいものが最近は出てきています。
ホームホワイトニングに比べ効果が出るのが早いのが特徴です。同時に染みやすいので、心配な方は知覚過敏抑制材も一緒に使用するといいでしょう。(主に過酸化水素を使用します)
マウスピースをするのが煩わしい方、早く白くなりたい方にあっています。
料金相場:2~7万円
全顎で小臼歯〜小臼歯までするのが一般的です。
なかにはこのような料金体系もあります。
歯一本につき:5千円~1万円
※最近よく見かけるセルフホワイトニングは薬事の関係でこの薬剤を使用することができません。
デュアルホワイトニング
ホームホワイトニング+オフィスホワイトニングを2つ合わせた方法です。
2つの方法を供用することによってより早く希望の色まで到達する効果が得られます。
それぞれの方法で仕切れない部分を補うので、コストはかかりますが、
早く白くしたい方にはおすすめです。
料金相場:5~8万
これには、1回だけのものから2、3回分のパッケージになったものまであります。
一回だけの場合には、
追加でオフィスホワイトニング処置回分、ホームホワイトニングに追加薬液代金がかかります。
ウォーキングブリーチ
ウォーキングブリーチとは、歯の神経を失ってしまった歯に行う方法です。前歯で一本だけ黒い歯をたまにみかけると思いますが、この方法が適している可能性が高いです。
前歯は事故などの衝撃を受けやすく虫歯でなくとも神経が死んでしまうことがあります。また、虫歯が小さいと歯を大きく残して虫歯を埋めることも稀にあります。
通常、虫歯や外傷で神経を失った場合は根っこの治療(根管治療)を行い、神経の入っている管(根管)を綺麗にし、
神経を失うと、歯の耐久性がなくなり割れやすくなるため、クラウンなどの被せ物を行うことが基本的です。
しかし、前歯などあまり噛む力の負担がかからない部位は、虫歯が小さく残る歯の量が多い場合は根っこの治療(根管治療)だけ行い、患者様の希望でそのままにしておくことがあります。
歯は神経を失うと、徐々にグレーのような色に変色してくるため、ホワイトニングで白くすることでそのままの状態を保たせます。
他のホワイトニング方法と異なる点は、歯の中に直接薬液を入れ、内側から白くすることです。ただよほど条件が整っていないと経年的にみて歯が欠けたり、根が折れたりすることもおおいので適応をみることが大切です。
(かつては保険適用でしたが除外されました。)
料金相場:1万~2万円
1回の相場:2~5千円
ホワイトニング治療期間についてはまた掲載していきます。
料金について【参考情報】診療科概要|昭和大学歯学病院
まとめ
ホワイトニングの大体の相場を紹介しましたが、あくまでも目安です。
自費診療ですので歯科医院によっても異なります。
また、ホワイトニングの効果に個人差があるため、人によって料金も大きく変わってきます。
基本的にホワイトニング効果が早く現れ、より白くなるものの方が高額になりやすい傾向にあります。
上記で紹介したように、デュアルホワイトニングは他のホワイトニングに比べて早いが高額で、
ホームホワイトニングは、白くなるのに時間はかかりますが、コスト的には一番抑えられます。
価格を比較すると左から料金が高い順に、
デュアルホワイトニング>オフィスホワイトニング>ホームホワイトニング
となります。
(ウォーキングブリーチは一般的なホワイトニング方法ではないので入れていません)
また、ホワイトニングの施術中は薬液がしみやすく知覚過敏を伴う場合がございます。
我慢して無理に行っていると、ホワイトニングを続けづらく、とても辛くて大変です。
新機器のオフィスホワイトニングでは、痛みがほとんどなくご利用いただけるのもございますので、自分の歯がどれくらい染みやすいのか確認して徐々に、時間を多くするのをお勧めします。
ホワイトニングに即効性を求めるのか、コストで選ぶかなど、患者さまにどのホワイトニング方法が合っているかをご提案させていただきます。
まずはお気軽にご相談ください。