執筆:歯科医師 河合良治
透明なマウスピースをつけて歯を動かしていくインビザライン矯正は、人前で話す機会の多い社会人の方にも人気がありワイヤー矯正と並んで主流の矯正方法となっています。
マウスピース矯正では、マウスピースを1日に22時間以上と長い時間装着する必要があり、装着したまま食事を取ることはできません。
そこで、マウスピース矯正中に間食をしたい時はどうしたらいいの?といった疑問が出てくるでしょう。
今回はマウスピース矯正中の中の間食についてお話ししていきます。
マウスピース矯正中に間食をしてもいい?
マウスピース矯正中の間食ですが、マウスピースを外してであれば間食をしてもOKです。
ただし、食後には必ず歯磨きをしてから早めにマウスピースを装着する必要があります。
食べかすがついたまま、マウスピースを装着してしまうと虫歯や歯周病だけでなく、マウスピースの着色や匂いの原因になってしまいます。
しかし外出中は、歯磨きができないといった状況も多いと思います。そんな時は、歯磨き用のウェットティッシュや、マウスウォッシュで軽く掃除をしてからマウスピースをつけ、家に帰ってからしっかりと歯磨きを行いましょう。
マウスピース矯正を始めると、間食のたびに歯磨きをすることになりますので面倒臭いと感じることが多く、自然と間食が減る人が多いようです。
マウスピース矯正中の間食で注意すること
マウスピース矯正中でも間食はしていただいて構いませんが、いくつか注意点があります。1つ1つ説明していきますので、参考にしてください。
硬いものはなるべく食べない
矯正中の歯は骨から動かしているのでとても不安定な状態です。
硬いものを噛んだりすると、衝撃が加わり痛みの原因になることもあります。
そのため、矯正中(特に矯正を始めたばかりやマウスピースを新しく交換したばかりの時には特に歯が敏感な状態なので食べるものには気をつけてください。
間食後は早めにマウスピースを装着する
マウスピース矯正では1日に22時間以上マウスピースを装着しなくてはいけません。
間食後をダラダラとして、マウスピースをつけていない状態が長引くと、その分歯が動くスピードが遅くなっていきます。
計画的に歯を動かすためにも間食後はなるべく早く歯磨きをしてマウスピースを装着しましょう。
マウスピースの紛失に注意
よく起こるトラブルの1つなのですが、間食の際にマウスピースを外してティッシュに包んでおく方がいます。
その後にゴミと間違えて捨ててしまうといったトラブルが非常に多いですので、間食の際にはマウスピースを専用のケースに入れるか自分でわかる場所に置いておくようにしましょう。
甘い飲みものは避ける
間食と同じように気をつけてほしいことが、マウスピースをしたまま甘い飲み物を飲んでしまうことです。
ジュースやスポーツ飲料などにはたくさんの糖分が含まれています。マウスピースをしたまま甘いものを飲むことで糖分が中に入り込み、唾液での自浄作用が届かなくなってしまいます。
虫歯の原因にもなりますので、マウスピースをしている時には基本的に水を飲むようにしましょう。
当院のマウスピース矯正についてはこちらから>>>マウスピース矯正(インビザライン)
まとめ
今回はマウスピース矯正中の間食についてお話ししました。
矯正中でも間食をして問題はありませんが、必ずマウスピースを外してから行うようにしましょう。そして食後には、歯磨きをしてから早めにマウスピースを装着する必要があります。
間食は、気をつけないと矯正期間が伸びたり、虫歯になってしまう原因にもなります。
気軽に飲食ができないのでストレスを感じることもあると思いますが、歯が綺麗になるための我慢と思ってがんばりましょうね!
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