執筆:歯科医師 河合良治
さて、ブログでは少し怖いタイトルをつけました。
「歯石は細菌のすみか」。
想像するとちょっと怖いですね。
このブログを読んでくださっている皆さまに
今回は歯石のお話をさせていただきます。
歯石とは?
◆ただの汚れじゃない!
歯石というのは、歯みがきで除去しきれなかった
歯垢(プラーク)が、だ液に含まれるミネラル(カルシウムなど)と
結合して固くなり、歯ブラシではとれなくなった塊のことです。
特に、だ液のミネラル成分が
歯石の生成に影響するため、
だ液の出口付近である
・上の奥歯の外側
・下の前歯の裏側
は、歯石ができやすい場所になっています。
◆歯垢(プラーク)ってなに?
まず歯垢ですが、
爪で歯の表面をひっかくと、
ちょっとねばねばした白い塊が削り取れませんか?
それが歯垢です。
実は歯垢はただの食べかすではなく、
細菌の塊です。
歯垢1mg当たりに約1億個もの細菌が存在しているといわれています。
歯垢は歯みがきで除去することができるのですが
普段の歯みがきだけでは約6割しか除去できないため
残り4割ほどがお口の中に残ったままとなります。
◆歯石の正体
この4割が除去できないままでいると
約2週間ほどで、硬い歯石となります。
そして、歯石になってしまうと、
歯みがきでは落とせなくなってしまいます。
歯石の表面はスポンジ状の穴がたくさんあり
その穴に細菌が住みついています。
いわば歯石は
細菌のマンション。巣窟です。
そのため、歯石をそのままにしていると
歯周病やむし歯になるリスクが格段に高くなるのです。
◆歯石を除去・予防しよう!
歯石は残念ながら家庭で除去することは不可能です。
どんなに毎日ケアをしても、
数ヶ月で必ず歯石が増えてきます。
そのため、
歯科での定期的なクリーニングで
歯石を取り除く必要があります!!
毎日のケアも非常に重要です。
先程も申し上げたように、
歯みがきだけでは歯垢は60%程度しか除去できません!
そこで大切なのが、
デンタルフロスや歯間ブラシを併用すること!
サイズや使い方にコツがありますので、
ご不安な方はぜひお気兼ねなくご相談ください。
◆セルフケアと定期的な来院で歯を守りましょう!
歯石は細菌の塊である「歯垢のすみか」になっており
歯周病やむし歯のリスクが高まること。
そして家庭での除去がほぼ不可能なこと。
歯石は厄介ですね。
ぜひ皆さまには
1.歯石をできにくくするための毎日のケア
2.定期的な歯科での歯石除去
を心がけてほしいと思います!!
お口についてお悩みなどあれば、
いつでもお気兼ねなくご相談ください。
それでは。
歯周病の検査には歯科ドックに含まれる歯周病精密検査がオススメです。
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