執筆:噛み合わせ認定医 河合良治
皆さま歯ぎしり、くいしばりをきいたことはあると思います。スポーツをしたり、なにかに集中したりした時、
寒さや痛みに耐えようとする時、知らず識らずのうちに歯を食いしばっている!
……ということはありませんか?よくありますよね?
実は「食いしばり」や「歯ぎしり」というのは、ほとんどの方が自覚していません。
それにもかかわらず、
- 歯が削れる・ヒビが入る・折れる
- あごが痛くなる(顎関節症)
- 口が開かなくなる(顎関節症)
- かみ合わせが悪くなる
- 歯の根元の部分がくさび状にえぐれる
- 知覚過敏になる
- 歯周病が進行する
- 頭痛・肩こり・腰痛
などなど、
気づかぬうちに体にはたくさんの
悪影響をおよぼしている可能性があります。
歯ぎしり・食いしばりを放置していると見た目だけではなく、機能面・健康面において
何かしらの問題を抱えてしまうということもありうるということです。
こうした問題が起きる前に対処することが大切ですが、
まずは「歯ぎしり・食いしばりをしているかも」と知っていただきたいです。
次の表をもとに、
ぜひセルフチェックをしてみてください。
【歯ぎしり・食いしばりチェックリスト】
□歯ぎしりをしていると家族から言われたことがある
□仕事中など、集中しているときに気づくと噛みしめている
□歯にヒビが入っていたり、擦れて欠けたような歯がある
□冷たいものがしみる
□歯の根元が削れている・欠けている
□肩こりや頭痛などの症状を強く感じることがある
□頬の内側に噛んだあとや、舌に歯型(圧痕)がついている
□起床時に口の周囲がこわばる・あごが疲れている・だるい
多数当てはまるようであれば、早急に相談、処置が必要かもしれません!ただ歯軋りは全ての場合に音が伴うことはありません。朝疲れていたり、歯がすり減っていたら疑っていいでしょう。
多くの人がストレスと思っていますが、それよりも噛み合わせのずれが大きな要因です。
もちろん歯ぎしり・食いしばりは、ストレスも要因の一つだと言われています。
よく歯軋り防止のマウスピースを作ったということを聞きますが、
『入れていられなかった』という話もよく聞きます。
これはなぜかというと、あなたの噛み合わせにあったマウスピースではないから、
どこか噛み合わせた時に先にぶつかる部分があって、それが返って噛み合わせのズレを引き起こしてしまうから、
あなたは使わない方が楽だということになってしまうのです。
ですから、歯軋りや寝てる間の食いしばりを直すには、
- 噛み合わせジャストフィットしたマウスピース作製、
- マウスピース調整
- 歯の調整
という順序でいくと噛み合わせのズレがなくなり、歯軋りや寝てる間の食いしばりも半減も期待できるでしょう。
そのほかに…
・就寝直前にスマホやパソコンを見ない
・横向きやうつ伏せで寝ない
など、生活習慣を見直すことで改善できる可能性もあります。無意識に行われるものなので、意識的に改善することが必要で、
最初は難しいものですが、マウスピースなどによる専門的な治療方法と併用されるといいですね。
気になる方はいつでもお気兼ねなく
もちろん当医院でもご相談ください!
医)良口会 池袋同仁歯科クリニックの噛み合わせ治療はこちらから
忙しく慌ただしい毎日ですが、そんなときこそ落ち着いて、リラックスするのも大切かもしれませんね。健康第一に過ごしましょう!