インプラントとは
『インプラント』とは、英語の[implant]は「埋め込む」という意味を持っているため、本来体内に埋め込む医療機器、材料の総称です。人工関節やペースメーカーなどいずれも本来はインプラントです。歯が無い顎骨に埋め込む人工歯根もインプラントの一つで、歯科インプラント(デンタルインプラント)が正確な呼称です。しかし一般的には、歯科インプラントを「インプラント」というように呼ばれることがおおくなっています。
従来、歯を失ってしまった部分には、両隣の歯から橋のように歯をつなげるブリッジ、もしくは歯ぐき全体をおおう入れ歯の治療がおこなわれてきました。そしてインプラント治療も30年以上前よりあったのですが、近年技術と製品の進歩により一般的な歯科治療となりました。
池袋同仁歯科クリニックでも30年以上前よりインプラント治療を導入しています。
歯の抜けた部分に人工の歯根(チタン製)を埋め込み、元の歯と同じように機能、審美を回復する画期的な方法です。 インプラントとはチタン合金でできており、骨と結合することが可能です。ほかの金属は骨が異物反応を起こし結合することはないので、画期的な方法です。 よくセラミック冠と間違っている方がいらっしゃいますが、インプラントとは自分の根でなく、人工の(チタン)の歯根を利用する治療を言います。
《 出典 》Dental implant surgery
https://www.mayoclinic.org/tests-procedures/dental-implant-surgery/about/pac-20384622
インプラント治療の流れ
インプラント治療は計画の立案が非常に重要です。
治療期間は状況により変化します。2ヶ月半〜6ヶ月。通院回数は検査含めて8回〜
CT検査(骨量)
咬合検査(耐えうる噛み合わせか)
歯周病検査(感染しないか)
インプラント手術1回目
インプラント手術2回目(必要ない場合もあり)
- アバットメント型取り、作製(根の部分と上部を繋ぐパーツ)
- アバットメント装着、型取り
- 上部冠装着
インプラントは通常の歯より歯周病になりやすく徹底した管理が必要です。
インプラント治療にかかる期間はどれぐらい?手術から歯が入るまで
【関連情報】インプラントとブリッジどちらがいいか?歯科医がお答えします。メリットデメリット
《 出典 》Dental Bridges vs. Implants: What’s the Difference?
https://health.clevelandclinic.org/dental-bridge-vs-implant
インプラント治療の対象者
以前は骨がない人には無理と言われてきましたが、近年の移植、造骨技術の進歩によりほとんどの方に可能となりました。また骨以外に重要な条件とは口腔内が清潔であるかどうかという点です。なぜなら、インプラント体が感染してしまうからです。(著しく骨量が少ない場合には難しいこともあります。)
《関連情報》インプラントの副作用やリスクは?治療前に理解しておきたいこと
間違いだらけのインプラント治療
骨のないところにどうやってインプラントを入れるか、短時間でどうやってインプラントを入れるかというのが、インプラントにおける高度なスキルと思われる節がありますが、大きな誤解です。そのあとが最も大切であなたはそのインプラント快適に、末長く使いたいのでしょう。それならば、まず末長く、快適にインプラントを使うためにどのようにインプラントやるべきかを考える必要があるわけです。
医)良口会 池袋同仁歯科クリニックでは、厚労省から指定されているインプラント治療指針に準拠しています。
【参考情報】はこちら
- 本当に抜かないといけないのか?インプラントでないといけないのか?
それが最善の方法なのか?他の方法も合わせて一緒に考えます。 - メリットを最大限にデメリットは最小限の設計。
インプラントが必要な場合、他の歯に対する良い影響を最大限に、デメリットは最小限に治療の方針を考えます。必要な本数も、噛み合わせの力によって、お口の大きさによって適正に判断します。
例)口が小さい→ →噛む力も小さい→ →本数少なくても良い。
口が大きい(顎が大きい)→ →噛む力大きい→ →太いインプラント、もしくは本数を多く必要。
《関連情報》インプラント治療のメリット・デメリット - 予防をベースの診断。
意外に思われる方もしれませんが、この視点が抜けてる方も多いです。次のインプラントが必要にならないように、今回のインプラントが最後になるようにお口全体をトータルで検査して予防をベースにした診療方針を考えます。 - インプラント治療後にメンテナンスがしやすいように設計を考えます。
インプラントは一度いれたら生涯そのままでいいかというと、上部が破折したりすることもあります。その時柔軟に対応できるような設計をしておくことは非常に重要です。
- 次のインプラントを避けたい方(予防歯科も考えていきたい方)
- 咬みあわせを考えてしっかりと治療したい方(この悩みが意外に多いです。)
- しっかりと長持ちさせたい方(歯を失った理由を無くさないと繰り返します。)
などです。本格的に治療したい方に当歯科医院のインプラント治療はあっています。
インプラント治療決断前のチェックポイント
インプラント治療を行う上で注意していただきたいポイントがあります。
- 一度入れたらもう動かせない
矯正治療を少しでも考えてるなら、先に矯正の診断をおこないトータルで治療すべきです。 - 清潔な口でなければ骨とつかない
近年インプラント治療は普及してますが、うまくいかないケースで相談を受けることがあります。これは大体の場合、お口の中が不衛生でインプラント体が感染してしまうことによります。歯周病が残ってる場合はこのような原因になりますで、しっかりと歯周病治療をして置く必要があります。ただ歯石を取るだけでは - 噛み合わせまで考えねばならない
人工の根を入れて終わりではありません。上にかぶせることまでふくめてインプラントなのです。この噛み合わせが合わないことが多々あります。私どものクリニックは取り扱い以外のインプラントの上部構造(被せ物)をよく作り直します。
インプラントを長持ちさせるには?
- お口の総合的な治療をおこなっているので、他の治療と同時にできる。
- CTやレントゲンからしっかり分析説明してから手術にはいる。
- CT完備だから、昨日分析ができる。
- 難症例でも複数のドクターと連携してあきらめずにインプラント治療を考えます。ただし無茶はしません。
- 抜歯したところにすぐインプラントをいれる抜歯即時手術をおこなっている。
というところが当医院を紹介していただくときの特徴となっています。
参考費用 (詳細は検査後に治療費見積書を作製致します。)
複雑ケース 1本(手術~最終かぶせ物まで) 348,000円
歯肉・骨の状態、審美を重視する度合いにより変わります。
【関連情報】インプラントは長持ちしない?長持ちさせるために大事なこと
スピード対応インプラント
この言葉は最近歯科業界で使われることが多くなってきた言葉ですが、抜歯と同時にインプラントの埋入を行ないます。
お口の状況と使用するインプラントによりこの手術が可能となります。
『抜歯をしてから骨が出来るのを待ってインプラント』が定番でしたが、今当クリニックでは問題がなければ抜歯と同時に行なうことが増えてきました。治療期間と痛みや腫れの減少が期待できます。
当医院では外科術式を少なくし、患者さんの負担を減らすために、時代に即した術式を採用し抜歯と同時にインプラントの埋入が可能です。また同時でなくても1日でも早くインプラントが入るステップ、方法を考えています。
- 抜歯と同時にインプラントをおこなう抜歯即時インプラント法を導入しております。
- 骨との生着が早いインプラントを導入。
【世界の医療技術を取り入れて】
インプラント治療の注意ポイント
インプラント治療注意ポイント天然の歯で咬みあわせが重要なことはご存知ですね。咬みあわせから歯周病、顎関節症などお口の病気に関係するのです。インプラントは自分の歯と同様に咬めるのですが、やはり自分の歯よりは繊細なところがあります。インプラントが虫歯になることはありませんが、歯周病同様インプラント周囲炎をおこすことがあるのです。またせっかくいれた歯がかけてしまったという報告もよく聞きます。これらの力の問題は、かみ合わせの調整、力のコントロールを必要とします。
《関連情報》インプラントが抜ける!?その原因や気をつけたいこと
急がば回れ最近は短期間でインプラントを入れることができるようになりました。それでも、安易にインプラントをすることはさけ、じっくりと検査してから受けて下さい。なぜならいくらインプラントが成功しても、別の歯に歯周病があったり、咬みあわせが不適切であれば残念な結果になってしまうことがあるのです。お口の健康は全体のバランスにです。
抜歯は時期を考えて
ダメになった歯を抜歯し、歯の無くなったところにインプラントをおこないますが、抜歯の時期は慎重にする必要があります。というのも抜歯と同時に歯の周りの骨が吸収してしていきます。特に上の前歯は外側の骨の顕著です。骨のある部分にインプラントはしたいわけですから・・・
現在主流なものは上の写真の通りチタン製の歯の形をしたタイプです。10年ほど前は素材がサファイヤのもの、形がくさび(ブレード)タイプのものなど使われてましたが、いずれも短期間で脱落することが多く現在使用されている先生はほとんどいないでしょう。チタンは骨と強固に結びつきしっかりと安定します。
私たちの考えるインプラント治療は?
私たちはただ歯の無いところに歯を増やす治療とは考えておりません。インプラント治療は別の歯に負担をかけないようにする予防的な治療でもあり、歯を手に入れ自信を取り戻し、あなたを幸せにする治療でなければなりません。
これで確実、安心
インプラント分析専用ソフトレントゲン診査はほとんどの医院でおこなわれているでしょう。さらにもう一歩上をいく診査があります。CTを撮影してインプラント分析専用ソフトで解析し3Dの立体状態で骨を把握する方法です。当医院でも取り入れております。この3Dの画像を取り入れることで精度の高いインプラントが入れられるようになりました。ほとんどの患者さんが『ここまで歯科も進歩したんですねー』と感心されます。シンプラント導入済み。くわしくはこちら >>
当医院では5種類以上のインプラントシステムを導入しております。なぜなら、メーカーごとにインプラント体のサイズ、規格がことなりますから、種類が少ないと、あなたのお口のサイズに最適なものをご提案できないおそれがあるからです。
連携チーム診療お口の状態は人それぞれ違いますから、手術はワンパターンではありません。特異なケース、難易度の高いケースなどは一人の歯科医師の意見だけでなく、複数の歯科医師の意見から診断し治療の計画を立案していきます。そして、負担がかかりそうな大きなケースでは複数の歯科医師による手術を実施し早期にインプラント手術を完了します。あなたにとって最良の無理のないインプラント手術をおこなっていきます。
術中
ステントインプラントを埋めていくには、骨にあわせた理想的な位置、方向をしっかりと把握していなければなりません。その方向付けを術前に上記CTなどを利用してあらかじめ型にしておくのです。これをステントといいますが、使用することによってDrも患者さんも安心できます。当医院でも取り入れております。
咬み合わせの力はあなたが想像している以上のものです。その力で歯周病が増悪したり、インプラント周囲の骨が減ってしまうことがあります。しっかりと咬みあわせを考えることにより確実に寿命は伸びます。上下の歯のかみ合わせは得意としているところです。
しっかりとしたインプラント治療であなたは確実に快適なお口が手に入ります。
入れ歯でない喜び。〔精神的に若返る、咬む能力UP↑、自分の歯と同じようなお手入れ方法〕他の歯に負担がかからない。インプラントいうことを忘れてしまうほどの見栄え、咬みこごち。まさに第二の永久歯です。
よくある質問
抜く歯があったり、虫歯があったり治療の順番はどうなりますか?歯が無い時期はどのくらいありますか?
審美領域は歯の無い時期がないように、義歯を作成したり、ダミーの歯を横の歯に接着したりして歯が無い時期をないように考えます。
費用が許せば一時的な撤去が容易な補強用のインプラント、仮のインプラントを埋め込み仮の歯を作っておくことも可能です。1、2本ですと単純ですが、数本あると千差万別ですので相談時にあなたの優先度とおくちの状況からあなたに最良のプランをご提案いたします。
※治療に伴うリスク
喫煙者には、インプラントが定着しにくいことがあります。インプラントは周囲炎のリスクがあるので定期的チェック&メンテナンスを受けてください。
※インプラント治療は公的医療保険の対象外となっております。